水無月

水無月

水無月という名前のお菓子が、茶道のお茶席で出ました。

水無月は二等辺三角形の形をしていて、上段に小豆・下段に米粉と求肥でできた、つるん、とした食感の、ういろうの、2層でできている和菓子です。

白い三角形は氷、小豆は悪魔払いをイメージして作られているそう。

昔から、宮中で、この時期に食べて、暑さを払う習慣にしていたという、氷室の氷を真似しているため、三角形の形だそうです。

この水無月と呼ばれるお菓子は、6月30日の[夏越の祓:なごしのはらえ]という行事に食べる習慣が日本であるそうです。

この夏越の祓は、別名水無月の祓ともいいます。

(水無月は6月の季語でもありますよね。)

一年の折り返し地点として、半年分の厄災・けがれを落とし、新しい気分に一新する為の行事です。

「水無月の夏越の祓をする人は千歳の命延ぶと言うなり」

という古い歌を唱えながら、直径2mほどの茅の輪を、左・右・左と3回くぐります。

この茅の輪は、イネ科の植物を束ねて作られたもので、タタミのような青さがあります。

神社の境内に飾られるのが、本来の、夏越の祓で行われるものですが、今日行ったお茶会では、お茶室の玄関に、季節の飾り物として、置かれていました。圧倒されたのは、その大きさに、です。

人がくぐれる2mもの大きい輪が室内に堂々とあるのですから。

北海道では(今日行ったお茶会の場所は北海道のS市でした)茅が育たないので、トクサと呼ばれる緑色の茎のような植物を代わりに使っていました。

夏越の祓にちなんだ茅(トクサ)の輪が玄関にあり、床の間には、藍姫と撫子の花。

藍姫は、「四ひらの花」とも表現される紫陽花の仲間で、紫陽花よりも、小振りで平たい花です。

和菓子でも、紫陽花花金団という白餡を紫・青に染めたものを紫陽花の花のようにしたきんとんのお菓子が、水無月とともに、6月のお菓子として親しまれています。

撫子は白く可憐なお花。お茶で活けるお花の葉の数は、奇数、と決まっています。

さて、6月の雨の多い季節なのに、何故水無月というのでしょうか?

その答えは、漢字の読み方にあります。昔の読み方で、無は「の」と読むのです。

つまり、「みずのつき」という意味。慈雨に感謝をしながら、この6月ならではの佇まいのある、お茶事を楽しむことができました。

マイナビ看護師

レバノン

レバノンを旅してきました。

入国制限が昔あった国です。

シリアとイスラエルに隣接する、中東にある国で、戦地でした。

「今は平和だよー。遊びにおいで。」

と大使館で働く友人の声に旅行好きの私のアンテナが反応しました。

「まさか来るとは思ってなかったよ。」とレバノンの空港に着いた時、出迎えの友人に笑われました。

こうゆう機会でもないと行けないですもん。

レバノンは昔観光地としてヨーロッパで人気だったことに納得できるほど、よい所でした。

綺麗な海が広がって、中東の雰囲気もあって。

ホースのようなものをくわえて吸う、水タバコを吸いながら、カフェでまったり海を眺めていると、「後ろにある大きい道路で数年前、テロがあって大統領が殺されたんだよ。」と友人が説明してくれ、思わず、むせましたが。

戦争の跡もありました。空爆の跡らしきがれきや、天井に弾丸が刺さったままの家もかなり残っていました。

でも、レバノンの人は陽気でゆったりとしていました。

車が、道路の片隅でエンストすると、沢山の人が集まって助けてくれるほどの親切さ(と暇さ?)。

レバノンでぜひ、体験したいと思っていたのは、中東でよく食べられるという子羊の脳味噌。

漫画「おいしんぼ」の愛読者な私は、ぜひ来たからには食べてみたいと張り切っていました。

が、行ったレストランでは見つからず。

惜しみながら、帰国の日になりました。空港へ向かう途中に立ち寄ったサンドイッチ店。

そこにありました。例の物が。

親指と人差し指で輪を作った位の大きさの脳味噌がトマトソースの中に玉ねぎと一緒に、ころころっと、卵サラダの隣のプレートに見本として、転がっていました。

フランスパンの間に挟んで食べるらしいのです。

「あれだけ食べたいって騒いでいたのに、今更ドン引きしているよ…。」と友人に呆れられながらも立ちすくむこと数十分。

決意し、食べました。(罰ゲームでもないのに)

漫画に描いてあった通り、魚の白子に似たとろりと濃厚な味でした。勿論、風味はお肉。

衝撃的でしたが、いい想い出となりました。

うん、美味しかった。

レバノン、また行きたいです。